ペレポスト 2号ゴールド栽培のパフィオ。
菌根。
供試材料 シンビジューム バックふかし。大形シンビジューム。
〇 バックバルブをラン菌(木材腐朽菌)が生息しない軽石で培養してリード、新根、葉をを発生させた。
〇 葉の2枚展葉したリードをバックバルブから切り離した。
〇 切り離したリードを、蘭菌が生息している「ペレポスト 2号ゴールド」に栽植。
〇 栽植後60日後に掘りあげた状態の根が上記写真である。
■ ラン菌が生息しない軽石時代の根。
■ ラン菌が生息しているペレポストに伸びた根。
葉が展葉した場合でも、短時間の間にラン菌と共生関係を結び、菌根を形成する。
この写真は何を意味しているのか。
宇井 清太は、ランがラン菌と共生するのは、生命、生命継続の為の安全保障、リスクへの保障であると考えている。
植物にとって地球の環境は非常に過酷で、常に高いリスクが存在する。
植物が葉で行う光合成の一つのエネルギーに、全てをゆだねてきたとは考えにくい。
光合成が阻害される要因に、常に植物は見舞われているからである!
エネルギー調達ルートを分散させておくことは、補完ルートを具備することは当たり前のことである。
ランが葉を持ったら・・・ラン菌と共生しないというのではなくて、共生を継続して生きている。
ペレポスト栽培すると、見たこともない姿になる!
多くの使用者からの絶賛の声である。
洋ラン愛好者には、こういう科学的見地を無視するものが多いが、
花を咲かせて楽しんでいるレベルでは、こんな写真は何の意味もないかもしれない。
どうせ、枯らしても・・・大した株ではないから・・・・
でも、本当にランが喜んでいる姿に・・・・喜びを共有する愛好であれば、
ラン菌が生息しない用土での栽培はやめるべきである。
ラン科植物 26000種。
全て草本の菌根植物である。
全てのランの種子は発芽のエネルギーを具備しない「無胚乳種子」であり、
発芽ステージでは100%の「絶対的菌従属植物」である。
ラン菌が存在しない場所では発芽することが出来ない!
このことが、ラン栽培においては無視、削除された中で、
ラン菌の生息しない培養土・・・水ゴケ、バークなどで栽培されてきた。
葉を持つようになれば、絶対的菌従属植物から脱却して、
一般の植物のように、葉における光合成のエネルギーのみで生存、生命持続可能と認識
した中で・・・・栽培が行なわれてきた。
こういうラン界の先行知見に疑問を持ち、
ラン菌生息の培養土「ペレポスト」を開発したのである。
右写真。
前記した「葉を具備」したランは、ラン菌と共生を必要としない。
そういう先行知見が、大きな誤りであることを、右写真は実証している!
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kouza 6awa